Q.トラスツズマブBS「第一三共」の血管外漏出時の対処法を教えてください。

A.

トラスツズマブBS「第一三共」に特異的な対処方法はありません。
先行バイオ医薬品は非炎症性抗がん薬に分類されています。トラスツズマブBS「第一三共」も同様に非炎症性抗がん薬に分類されると考えられます。

 漏出時は迅速かつ適切に対応することが重要です。
 ・漏出時はただちに抗がん薬・輸液製剤の投与を中止し、すぐに抜針せず、注射器で漏出部の薬液の吸引除去(3~5mL)を行います。
 ・漏出した抗がん薬の種類、漏出量を確認し、組織障害性に基づき対処します1)
 *トラスツズマブBS「第一三共」は非炎症性抗がん薬と考えられますので、組織障害性に基づいた対処として、漏出した場合の処置はとくに必要はありませんが、漏出部の観察は必要です。

(参考)
抗がん薬漏出時における皮膚障害を組織障害の程度に応じて分類しています1)
組織障害性の危険度 大  起壊死性抗がん薬(vesicant drug)    :少量の漏出でも重度の皮膚壊死や潰瘍形成を起こす薬剤。
組織障害性の危険度 中  炎症性抗がん薬(irritant drug)      :漏出すると局所で炎症(発赤、腫脹)を起こすが、皮膚壊死や潰瘍形成までには至らない薬剤
組織障害性の危険度 小  非炎症性抗がん薬(non-vesicant drug):多少漏出しても炎症や壊死を起こしにくい薬剤 

引用文献:
1)田村和夫:がん治療副作用対策マニュアル 改訂第3版 2014:149-153, 南江堂

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