Q.トポテシンによる下痢の治療方法について教えてください。

A.

本剤投与による下痢は作用機序の面から、以下の2つの治療方法が考えられています。

<早発型の下痢>
本剤投与中あるいは、投与直後に発現します。コリン作動性と考えられ、副交感神経遮断薬(抗コリン薬)の投与により緩和することがあります。

<遅発型の下痢>
本剤投与後24時間以降に発現します。主に本剤の活性代謝物(SN-38)による腸管粘膜傷害に基づくものと考えられ、持続することがあります。下痢の程度に応じて、ロペラミド塩酸塩等の止瀉剤を投与します(腸管麻痺を引き起こすことがあるので、ロペラミド塩酸塩等の予防的投与や漫然とした投与は行わないでください。)。

しかしながら臨床上、早発型、遅発型の区別は明確ではありません。現在のところ、確実な防止方法は確立されていませんが、開発時及び市販後の副作用から、次のような処置方法や注意点が考えられます。
  • a.「軟便」程度の軽度な下痢に対しては経過観察、あるいはロペラミド塩酸塩や副交感神経遮断薬などの止瀉剤の投与により、回復すると考えられます。
  • b.高度な下痢に進展した場合には、直ちに投与を中止し、水分・電解質バランスに十分注意しながら、必要に応じて適切な補液を行い、引き続き起こる脱水、電解質異常に対処します。高度な下痢に引き続き麻痺性イレウスを起こす例もあるので、ロペラミド塩酸塩など腸管運動を抑制する止瀉剤の継続投与は注意が必要です。
  • c.高度な下痢と同時に重篤な白血球減少がみられる場合は、本剤の投与は直ちに中止し、G-CSF などの投与や感染の早期診断による適切な抗生剤投与などの感染症対策を行います。

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